【予防歯科】スウェーデン式歯磨きとは?〜虫歯や歯周病が少ない理由に迫る!〜
スウェーデンと聞くと、美しい自然や透き通った空気、そして福士や教育の充実した社会制度を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実はスウェーデンは虫歯や歯周病の少ない国としてとても有名なんです!
その理由のひとつが「スウェーデン式歯磨き」
今回は80歳になっても多くの歯が残るスウェーデンの予防歯科の秘密に迫ります。
スウェーデンの高齢者は歯がたくさん残っている
一方日本の厚生労働省の統計*によると、80歳の日本人の平均的な残存歯数は平均17本。
スウェーデンでは65以上の成人の約91%が20本以上の歯を保持しているというデーター*があります。
日本もだいぶ欧米に近付いてきました。あと一歩ですね!
スウェーデン式歯磨きのポイントとは?
スウェーデン式歯磨きはフッ素をできるだけ長くお口の中に止めることを重視した歯磨き方法です。
高濃度フッ素入り歯磨材を使う
市販の歯磨剤の場合フッ素濃度の高い製品(1450ppm)を選びましょう。(成人の場合)
子供の場合は1000ppm以下を使用。
歯が生えてから2歳までは米粒程度(1-2mm程度)
3歳から5歳まではグリンピース程度(5mm程度)
6歳以上は成人と同量で歯ブラシ全体(1.5cmから2cm)
年齢によって濃度及び量が変わります*ので必ず確認しましょう。
歯全体に行き渡るようにブラッシング
ブラッシング後に、歯磨剤をもう一度歯に塗りつける「ダブルブラッシング」も効果的です。
フッ素ジェルなどもありますので歯磨剤の後に使用するのもおすすめです。
ブラッシング後うがいはしない
歯磨き後はフッ素をお口に止めるために、うがいをせず、軽く吐き出す程度にしましょう。
どうしても気になる場合は、少量の水で1回だけうがいをしてもOKです。
歯磨き後30分は飲食を控える
フッ素の効果を十分に発揮させるために、ブラッシング後30分は飲食を控えるのが理想的です。
歯磨剤選びのポイント
・フッ素濃度:大人は950ppm以上、子供は1000ppm以下
・泡立ちが少ないタイプ:うがいを控えるため、泡立ちが少ないものが使いやすいです終了です挨拶1
80歳を超えても自分の歯で食べるために
歯を1本でも多くのことは、生涯にわたる健康と生活の質(QOL)に直結します。
今日からできることのひとつとして、「スウェーデン式歯磨き」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
正しい方法で続けていくことで、将来の自分の健康を守ることにつながります。
スウェーデンに学ぶ予防歯科の知恵
・スウェーデンは予防歯科の先進国
・フッ素を活かした正しい歯磨き法で歯を守っている
・日本でもスウェーデン式を取り入れることは可能!
(出典)
令和4年(2022年)歯科疾患実態調査
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33814.html?utm_source=chatgpt.com
The Swedish dental health register -validation study of remaining and intact teeth (2019)
https://bmcoralhealth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12903-019-0804-7?utm_source=chatgpt.com
「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法きたよ」4学会米入れて米(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)合同の提言(2023年1月)
https://www.jspd.or.jp/recommendation/article19/