歯を長く持たせるには

当オフィスは歯科医師・歯科衛生士が全患者・全治療・全行程、全てを顕微鏡で行なう日本唯一の歯科医院である。

歯科衛生士

医師の多くは歯科医師は10ミリ程度の歯を肉眼やルーペで治療していることに違和感を抱いていると聞く。細かい治療においてはコンマ数ミリ以下の精度で行われているのに顕微鏡を使わないのはナンセンスであると考えているようだ。その通りである。

歯は可能な限り小さく、そして余計なところは削らない治療がいいに決まっている。それには全てを顕微鏡で治療するしか選択はないだろう。

現代歯科学においては歯を大きく削る金属治療の意義がなくなり接着技術が確立し小さく治療しかつ再治療というリスクはほぼ解消した。

セラミックが脱離する、破折するというトラブルの原因は歯科医師や歯科技工士のスキルに依存するのである。基本通りキッチリと治療を行えば再治療や経年劣化以外のトラブルがほとんどない治療が出来るだろう。

3枚治療中静止画像

【3枚治療中静止画像。右術後画像フロスがパチッと弾けるクリアな曲線は顕微鏡歯科治療のみなし得る】

患者がいい歯科医を見分ける最も簡単な方法はフロスがパチパチ弾けるか。ささくれたりきつすぎたり緩すぎたりする歯科医はダメである。もしそうなってしまい治療をした歯科医師に修正するよう申し出て再治療を拒否したならば直ちに歯科医を代えるべきである。

削らないように完全なる検査と予防処置が必要であるが、エナメル質を打ち破り残念ながら治療に至ってしまった歯を長持ちさせる治療法はある。

現在の歯科学で有効といわれる治療法がそれにあたる。

重要なことは

  1. 全てを顕微鏡歯科治療行い虫歯はキレイに除去し健全歯質は出来るだけ削らないこと。肉眼やルーペでは不可能と考える。すなわちマイクロスコープ(顕微鏡歯科治療)が基本であること。ラバーダム防湿法も絶対に必要である。
  2. そして、現段階で最も有効といえる最新の接着技術(材料)で詰めものと強固に接着・密閉させることにある。

そうすれば歯は長持ちする。

歯を長く持たせるには次の治療までの間隔を長くすること。出来るだけ小さく削り治療回数を稼ぐことにある。

エナメル質と詰め物の受ける刺激は、同じ環境(熱、酸、温度、水分など)でも異なりその反応も異なるからである。

数十年機能させることが出来る治療法を生涯数回受ければいいのである。

ただし、虫歯を早期に発見することが条件である。それには精密な検査と歯科衛生士のメインテナンスが必須であることは言うまでもない。

Advenced Care Dental Office

虫歯の治療もラバーダム防湿法が基本原則

虫歯の治療もラバーダム防湿法が基本原則

虫歯の治療に於いて最も重要なことの一つはバクテリアやカビが多く潜む唾液から歯を守る環境を作るということである。ラバーダム防湿法は術野(歯)を隔離し明確に露出させ、清潔で乾いた環境で作業が出来る歯科治療の基本となる。それが結果的に治療に至った歯を長期的に長持ちさせるということのなる。

一本の歯の治療を追求する

一本の歯の治療を追求する

2000年以降歯科治療は激変した。2000年以前の一本の治療法は全て否定され無意味であったと言っても言い過ぎではない。マイクロスコープ(顕微鏡精密歯科治療)、コンピュータ画像診断、トルクコントロールエンジンインプラント、ニッケルチタンファイル、内科的な歯科治療、接着理論、、MTAが歯科治療の世界を変えた。