当院では以下に示す現代歯科学で有効とされる診療を行っています。

歯科医師は常に基礎医学の原理を忘れずに、原則を理解し、それを基準として臨床に望まなくてはなりません。以下の項目は大学教育で学ぶ基本であり、歯科医学の実践に当然行うべき行為です。しかし日本の臨床現場ではほとんど行われていないのが実情です。

現代歯科学で有効な9項目

  1. 完全予約制・個室診療
  2. 有資格者による診療(歯科医師・歯科衛生による診療)
  3. バイタルサインの測定
  4. 精密な検査(唾液検査、細菌検査、咬合検査:研究用模型/スタディーキャスト)
  5. 歯科麻酔(局所麻酔や笑気麻酔)
  6. 制限のない歯科材料および器具・器材の使用
  7. 補綴/保存治療における、咬合器の使用、精密印象での型取り、仮歯(テンポラリークラウン)の装着、仮着(仮止め)、ラバーダム防湿法の使用、制限のない接着剤の使用
  8. 根管治療(歯内療法)における、仮歯(テンポラリークラウン)の装着、ラバーダム防湿法の使用
  9. 滅菌管理

これらの基本を忠実に行わなければ、歯は早期に失われインプラント治療へと導かれることになります。すでに歯を失い悲しい思いをされた患者さんも多いと思います。

 

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”近代歯科医学の父”に寄せてDr.のひとりごと

Pierre Fauchard 1678~ 1761

Pierre Fauchard

常に基礎医学の原理を忘れずに、原則を理解しそれを基準として臨床に望まなくてはならない。

常識や慣例だけではなく、医学的に確立されていないようなマスコミやネット等で患者的に受けている先進的と受け止められている薬剤や医療機器器材等には特に注意が必要だろう。そのような素人受けする新しい技術には偽物も多く含まれる。しかし、本物であった場合は今までの常識や経験だけでは解決がつかず悩むことも多く経験するだろう。それに対処するには基礎医学の原理を理解し臨床での原則を守った診療を行なえばどんな局面でも迷うことなく出来るはずである。

医療に於いて原理原則に基づくということは基礎医学や臨床でも正しいということになり正しいままに貫くということが大切なのである。

歯科医師として道理に基づいた診断と治療方針が判断出来れば、どんな先進的な医療機器や薬剤が出てきて未知の世界であってもうろたえることはないだろう。

歯科医師たるは常に新しい分野を切り開き進化していかなければならない。

それには分子レベル、細胞レベル、組織・器官レベルの基礎医学の原則を備え臨床での原則に基づいた見識が必要なのだろうと思うのです。