虫歯や外傷などによって一部欠損した歯は、その欠損部分を合成樹脂、金属、セラミックス等の代替材料で修復して、歯の持つ機能を復元する必要があります。(日本歯科保存学会より)
マイクロスコープで削らない治療が可能に
できるだけ健康な歯質を削らない治療Minimal Intervention(MI)は、マイクロスコープを用いることにより初めて可能になります。
マイクロスコープでの精密歯科治療が行なわれる以前は肉眼やルーペでの治療が主流でした。
わずかな虫歯を治療するために、やむを得ず大きく削り(マイクロスコープでの治療と比較すると)健康な歯質を多く犠牲にしてきました。(小さな銀歯治療がその代表 Drill and Fillの時代)
マイクロスコープの出現と修復材料、接着技術の向上によりミクロの世界の確実な虫歯治療が可能となりました。
上の写真とおよそ同じ大きさの虫歯です。虫歯だけを確実に除去出来ます。2mm以下の治療が可能となりました。
ミニマルインターベンションとは?
Minimal Intervention(MI)は、2002年にFDI(国際歯科連盟)によって提唱されました。概念の基本は
1.口腔細菌叢の改善
2.患者教育
3. エナメル質及び象牙質のう蝕でまだう窩を形成していないう蝕の再石灰化
4.う窩を形成したう蝕への最小の侵襲
5.欠陥のある修復物の補修であり最小限の切削はこのMIの概念の一部です。
ミニマルインターベンション(小さな虫歯の治療)
動画でご覧ください。
神経を抜かない歯髄温存療法
う蝕治療のガイドライン(日本歯科保存学会)に基づき、科学的根拠(エビデンス)のある虫歯治療を行ないます。
(日本歯科保存学会 う蝕治療ガイドラインより)
虫歯を除去すると神経が出てしまう場合に、神経が出そうな箇所の感染象牙質を残し覆髄剤を貼付して仮封します。
(日本歯科保存学会 う蝕ガイドラインより)
数ヶ月後に再度開拡し、軟化した象牙質の硬化と修復象牙質の添加を確認します。期間を空けて段階的に感染象牙質を除去し、乾燥、硬化していれば修復します。
歯髄温存療法(大きな虫歯の治療)
動画でご覧ください。