歯周病とは
歯ぐきから出血する、歯周ポケットが深い、歯がぐらぐらする(歯が動く・揺れる)これらは全て歯周病の症状です。治療や予防のためには正しい知識が必要です。
学会の指針に従って治療を行います。
歯周内科治療とは
歯周病菌および真菌の除菌と歯周病病原性のない正常微生物叢の獲得を目的とし、機械的・外科的な治療法に先立ち位相差顕微鏡やリアルタイムPCR検査での菌及び菌叢の検査の後に行う、抗菌剤および抗真菌剤を用いた内科的治療法をいいます。(国際歯周内科学研究会)
(位相差顕微鏡)
(カンジダ検査)
(リアルタイムPCR法)
歯周病菌を特定し必要に応じて抗菌剤及び抗真菌薬を用いた治療を行います。原因菌を特定しなければ治療の選択ができません。
顕微鏡で切らずに治す歯周病
歯周外科手術はなぜ必要となるのでしょうか?
歯周ポケットが4mm以上の場合、細菌の温床となる歯石が取りきれないというエビデンスがあります。歯ぐきを切開しての歯石除去(外科手術)が必要となります。
顕微鏡はポケットが4mm以上あっても直接覗いて歯石を除去することができます。外科手術の頻度を限りなく減らすことができます。
歯周病とは
プラーク中の歯周病原細菌によって引き起こされる感染性炎症疾患で、歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
(日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会)#️1
歯周ポケットの清掃が不十分だとプラークが停滞し炎症を起こして歯肉が赤くなったり腫れたりします。自覚症状が乏しいため気がつきにくく、進行すると膿がでて歯が動揺し、場合によっては歯を抜かなければならなくなってしまう病気です。
歯周病の検査
歯周病検査は、患者さんの歯周病の進行度と原因を調べ、原因を取り除くにはどのような治療をどのような順番で行っていくかという治療計の計画を立てるために、とても大切な工程です。
(日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会)#️2
歯周病の治療
歯周基本治療とは歯周病の大もとの原因である歯垢・プラークを取り除いて、歯周病の進行を食い止めます。患者さん自身によって行うブラッシングと歯科医院で行うスケーリング・ルートプレーニングがあります。
(日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会)#3
患者さん自身では取り除くことが難しいプラークや歯石を専門の道具で取り除きます。
歯周外科治療
基本治療だけでは治らない中等度以上の場合(歯周ポケットが4mm以上)局所麻酔をして歯肉を開いて(切開)プラークや歯石を取り除きます。
(日本臨床歯周病学会・日本歯周病学会)#️4
当院ではできるだけ歯周外科に移行させないよう、薬物療法や顕微鏡を使用しての歯石除去を行っています。
口腔内のバクテリアを全身の病気のかかわり
歯周病菌は全身に影響を与えます。
歯の周りに潜むバクテリアはすべて内毒素(LPS)を持ちます。たとえバクテリアが死んだとしても内毒素は残り、人間の肉と骨を溶かし続けます。
口腔内では歯周病といわれるが人間の肉と骨を溶かしています。
それらのバクテリアはさらに人間の内部へ入り込み、熱を出し、組織を壊し、人間を蝕んでいきます。
血管を傷つけ脳や心臓に重篤な影響を及ぼすこともあります。心内膜炎の20%は歯周病菌が原因です。心臓の血管から歯周病菌が検出されます。
糖尿病をコントロールするホルモン、インスリンの働きを阻害し糖尿病をさらに悪化させます。手足の指先が壊死するバーチャー病は100%歯周病菌が関与しています。
胎児に重大な悪影響を及ぼします。
肺炎の原因は口腔内のバクテリアが原因であることがほとんどです。
口腔内は常に清潔にしておく必要があります。
当オフィスでは口腔内を清潔に保つための先進医療を行っています。
Advenced Care Dental Office