虫歯や歯周病菌は感染症、最初に検査が必要
最近の歯科学の一つの流れとして、口腔内のバクテリアなどの微生物が注目されてきました。虫歯や歯周病は感染症であることが明らかになってきました。
今までは歯科医師でさえ、歯科治療は、歯を削る・歯肉を切る・インプラントを入れる、という外科処置がメインという固定概念がありましたが、歯周病や虫歯を内科的治療で叩くという新しい概念がでてきました。
歯や歯周病は感染症であると多くの歯科医師は認識しているにもかかわらず、唾液や歯肉溝浸出液を採取して細菌検査や生化学検査、血球検査などを行わないのは不思議です。
内科的歯科治療は、削らない、切らない、というコンセプトから、位相差顕微鏡によるバクテリアや免疫反応を見る、ガス測定などを行いそれに対し治療を行います。
プラーク・唾液には細菌・カビがいっぱい
口腔内のバクテリアは歯や歯周組織だけではなく全身に重篤な影響を及ぼすことが科学的医学的に証明され常識となっています。
全ての人の口腔内には500種類前後の細菌(バクテリア)、カビ(真菌)、ウイルス、時には原虫やアメーバが生息しています。
(位相差顕微鏡画像)
当オフィスでは初診時の検査の1つとして口腔内細菌検査と血球免疫検査(歯肉炎)を行います。
検査をせずに歯科治療や歯周ポケットを測定、歯石の除去などの歯周病の治療をすれば、口腔内の感染をさらに広げる恐れがあります。これを認識せずに治療をした場合、予後が不良である場合や、いくら歯ブラシをしても症状が改善せず、更に歯周病や虫歯が進行する場合もあります。
問題があるバクテリアやカビ、原虫、アメーバなどが存在した場合は対処が必要です。