例えれば、歯とはカルシウムの殻で覆われた卵の様なものである。殻が壊れれば中身が即座に腐敗してしまう。

虫歯の治療に於いて最も重要なことの一つはバクテリアやカビが多く潜む唾液から歯を守る環境を作るということである。そして、ドライな環境を作ることである。

歯は無機質であるエナメル質で覆われている。エナメル質は皮膚と同じ外表であり体でもとも固い組織である。しかしその内部は有機質であるコラーゲンから出来た象牙質、そして赤血球も出入りする歯髄(神経)からで来ている。象牙質には無数の細い管もある。エナメル質の内側は体の臓器や血管筋肉と同じ内部と言える。

体の内部である象牙質や歯髄にバクテリアやカビが感染した場合は長期的な良好な予後は得られない可能性が高い。唾液は細菌学的には汚れた河川と同じ細菌やカビが多く潜む。
また、接着作業を行う際はぬれた状態ではなく乾いた状態が必要である。ぬれた状態では薬の作用や接着作業がうまくいかない
その環境を作る最も適したものがラバーダム防湿法と言える。

虫歯の治療 ラバーダム防湿

歯科治療には必須の基本術式と言える。

ラバーダム防湿法は術野(歯)を隔離し明確に露出させ、清潔で乾いた環境で作業が出来る歯科治療の基本となる。
結果的に治療に至った歯を長期的に長持ちさせるということのなる。

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