睡眠不足が引き起こすお口のトラブルとは?~唾液の減少・口臭・歯軋りとの関係を解説~

夏の暑さや日々のストレスによって、睡眠不足に悩む方が増えています。

実は「睡眠の質」は、お口の健康にも大きく関係していることをご存知ですか?

先日もお口の中が粘ついている患者さんがいて…「夏の寝苦しさで眠れない」とおっしゃっていました。

今回は睡眠不足が引き起こす口の中の変化について歯科衛生士がわかりやすく説明します。

睡眠と口腔内の環境

睡眠不足で唾液で唾液が減少?口臭・虫歯・歯周病のリスクに注意

睡眠が不足すると唾液の分泌量が減少します。

唾液には

汚れを洗い流す自浄作用

酸性環境を中和する緩衝能

細菌を抑える抗菌作用

などの重要な働きがあります。

唾液が減ることで、口は乾きやすくなり、口臭、虫歯、歯周病のリスクが高まります。

 

それからもう1つ睡眠不足によるお口の変化として注目したいのが…

歯ぎしり・食いしばりが増える

ストレスや疲労が蓄積すると、眠っている間に歯軋りや食いしばりをすることがあります。

・歯のすり減り・欠け

・顎関節(あごの痛み

・起床時の頭痛・肩こり・疲労感

 

免疫力が下がることで歯ぐきにも影響が…

睡眠不足は、体全体の免疫力の低下を招きます。

その結果、口腔内でも細菌に対する抵抗力が弱まり、歯ぐきの腫れる、出血するなど、歯周病が進行しやすくなります。

 

歯ぐきが腫れやすいと感じたら、疲れのサインかも

「最近、歯ぐきが腫れてるな…」と感じた時、実はそれ、体の疲れや睡眠不足が原因になっていることも。

お口の不調は体のサインとして現れることもあるので注意が必要です。

 

睡眠の質を高めて口腔内の健康を守りましょう!

お口の健康のためにも、質の良い睡眠はとても大切です。

以下のような習慣を心がけましょう。

良質な睡眠のためのポイント

起床、就寝時間を一定にする

寝る前のスマホ・テレビを避ける

・寝室は暗く静かな環境に整える

カフェイン・アルコールは就寝前に控える

湯船につかって心身をリラックス

夕食は就寝の3時間前にまでに

日中の軽い運動もおすすめ

日中に軽いウォーキングやストレッチを取り入れることで、夜ぐっすり眠れる体づくりができます。

まとめ

睡眠不足は、虫歯・歯周病・口臭・歯ぎしりなど、様々な口腔トラブルの原因になります。

「最近眠れていないな…」「お口の調子が悪いな…」と感じたら、生活習慣の見直しもしてみましょう。

お口の健康は、体の健康につながります。

しっかり休んで元気なお口と体を保ちましょう。

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