【虫歯治療の流れ】~虫歯治療ってどうやるの?~
以外と知らない虫歯の治療。皆さんは虫歯になってしまったとき、どのような治療をしているかご存知でしょうか?
今回は虫歯治療の流れについてお話しします。
虫歯の大きさを確認
虫歯がどの程度広がっているのかレントゲン撮影をします。
小さい虫歯の場合はレントゲンを撮らないこともありますが、大きい虫歯の場合、神経に達しているか、歯と歯の間の虫歯はないか、などをレントゲンで確認します。
必要な場合は麻酔をします
虫歯小さな場合は麻酔をしないで治療することもありますが、ある程度虫歯が進行している場合は麻酔をして治療をします。表面麻酔で刺した時の痛みをコントロールします。
虫歯を削る
歯医者さんというとキーンという音がするドリルを想像する人が多いと思います。
このドリルをタービン(エアータービン)と言います。タービンは圧縮空気で高速回転しています。タービンで虫歯の部分を削り取り、虫歯を除去していきます。
5倍速コントラアングル(マイクロモーター)で削る方法もあります。低速回転なのでキーンという高音がありません。また発熱が少ないので歯に優しいと言われています。
最近は必要以上に歯を削らないミニマルインターベンションが基本です。
削った穴を詰める
虫歯を削ると穴が開くので、そのままお帰えりいただくわけにはいきません。応急処置の場合はセメントで詰めます。
虫歯が小さい場合にはコンポジットレジン(白い樹脂の詰め物)で詰めます。
コンポジットレジンは、色が選べるので歯に合った色を選択します。詰めたのがわからない審美的な治療が可能です。コンポジットレジンは最終的な詰め物になります。
虫歯が神経に近い場合は最終的な詰め物ではなく、神経を保護する薬を置いて仮にセメントなどで蓋をし、数ヶ月後に再度削って歯が硬くなっているかと確認して治療する場合もあります。(歯髄温存療法)
範囲が広い場合は型取りする
虫歯の範囲が大きい場合は、型取り(印象と言います)をします。削った部分に仮の詰め物をしてお帰りいただきます。(仮歯を作成する場合もあります)
虫歯が大きい場合にはコンポジットレジンの適応にはなりません。見た目は修復されているように見えますが、レジンには強度が弱い、歯と歯の間がピッタリ合わせられない、などのデメリットがあります。
型取りをした場合は歯科技工士が歯を製作する作業が入ります。歯ができてきたら来院していただき、調整して装着します。
神経まで虫歯が達している場合
虫歯が深く、神経まで達しているは、神経の治療をしなければなりません。
神経の治療は数回かかりますので、何度か来院していただくこととなります。
神経の治療を途中でやめてしまうと、症状を悪化させてしまい、最悪の場合抜歯をしなければいけなくなりますので、必ず最後まで治療をしてください。
虫歯の段階によって治療はかわる
虫歯の大きさや、虫歯の進行度合いによって治療方法は変わります。治療のことで不安や相談がある場合はお気軽に医師や歯科衛生士に聞いてください。
2024.02.更新しました