口呼吸にひそむ危険

口呼吸が増えている

私たちは本来、鼻で息を吸い、息を吐く「鼻呼吸」をしています。

しかし、最近は、鼻ではなく口で呼吸をする「口呼吸」の人が増えていると言われています。

鼻の粘膜には「繊毛(せんもう)」と呼ばれる細かい毛があり、ほこりやウィルス、細菌などの異物が体内に入り込むのを防ぐフィルター機能を通らず、乾燥した空気や、細菌を直接取り込むことになります。

そのため、喉の乾燥や感染症のリスクが高まることがあります。

 口呼吸がお口に与える影響

唾液には、お口の中を清潔に保ち、虫歯を予防する働きがあります。

しかし口呼吸が続くと、お口の中が乾燥しやすくなり、唾液の自浄作用が低下します。

その結果

  • 虫歯になりやすい
  • 歯周病が進行しやすい
  • 口臭の原因になる

など、お口の環境にさまざまな影響が出ることがあります。

歯並びへの影響

鼻呼吸をしているとき、舌の先は自然に上あごに軽く触れる位置にあります。

しかし、口呼吸では、呼吸しやすいように舌の位置が下がりやすくなります

この状態が続くと、舌が歯を押す力のバランスが崩れ、顎の成長や歯並びの乱れにつながる場合もあります。

また、お口を開けたままの状態が続くと、発音がはっきりしなくなったり、食事のときに音を立ててしまうなど、生活習慣にも影響が出ることがあります。

口呼吸の原因

口呼吸になってしまう原因は、次のようなものが考えられます。

  • アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによる鼻づまり
  • 鼻中隔の歪みなど、鼻の構造的な問題
  • アデノイド(鼻の奥の扁桃)の肥大
  • 歯並びの問題で口が閉じにくい
  • 口の周りの筋肉が弱い

このように、口呼吸にはさまざまな原因が関係していることがあります。

日本人は口呼吸になりやすい?

特別な原因がなくても、幼い頃に口呼吸の習慣がつくとそのままく癖になってしまうことがあります。

また、日本人は欧米人に比べて口呼吸の割合が高いとも言われています。

離乳時期の違いなどが影響している可能性も指摘されています。

気になる場合は医療機関へ

鼻やのどの病気が原因の場合は耳鼻咽喉科へ、歯並びが原因の場合は矯正歯科での治療が必要になることがあります。

軽い症状の場合は、鼻呼吸を意識することで改善することもありますが、無理に呼吸を変えようとすると体に不安がかかることもあります。

気になる症状がある場合は、医療機関で相談することをおすすめします。

 

口呼吸が続くと、お口の中が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが高くなることがあります。

日頃から鼻呼吸を意識するとともに、歯科医院でのお口の状態を定期的にチェックしてもらうことも大切です。

 

最終更新日:2026年3月15日

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