患者毎にスリーブ・カバーを交換
スタッフが汚染された手や手袋でスイッチやカバーを触ると、スイッチやカバーが汚染されます。汚染されたスイッチやカバーを別のスタッフが触り、その手で患者に触れると感染が広がっていきます。これを交差感染と言います。
この交差感染を防ぐために、当オフィスでは医療機器のスイッチやコード・ホース類はスリーブやカバー、ラッピングをしています。顕微鏡や口腔内を照らすライト、レントゲン装置のスイッチ、ホース等、交差感染が考えられる全てをカバーしています。
歯科用顕微鏡のカバー。エアロゾルや飛沫感染、及び交差感染を防ぎます。
口腔内を照らすライトのハンドルやスイッチにビニールカバーを装着。
世界ではライトカバーすることは常識です。治療椅子で見上げれば清潔なカバーを確認できます。
治療椅子の頭を支えるヘッドレストのヘッドカバーは常に新しいものに交換しています。
治療器具は全て滅菌、ビニールカバーで交差感染を防ぎます。
吸引管、3Wayシリンジ、うがいのカップもカバーします。
吸引管や3wayは滅菌及びSUD(使い捨て製品)
水や空気を噴霧したり、唾液を吸ったりする先の器具です。全て滅菌またはSUD(Single Use Device : 使い捨て)です。
上から
SUD(Single Use Device)使い捨ての排唾管
滅菌サクションチップ
滅菌3wayシリンジチップ
当院では全て滅菌または使い捨て製品ですので安心です。
5倍速ヘッドやエンジンヘッドは滅菌済み
5倍速ヘッドやエンジンヘッドは全て滅菌したものです。診療前に目の前で開封して滅菌されていることを一緒に確認していただきます。
ホース類をカバーします
床につくホース類も毎日新品のカバーに交換しています。
計11本のコードやホースのビニールカバーを交換します。カバーをしなければ汚れがこびりつき不潔になります。
デジタルレントゲン撮影装置
【レントゲンスイッチを押すことが許されるのは歯科医師のみ】
「レントゲン撮影は全て歯科医師が行うものである」と学問的・法律的に厳密に定められています。デジタル化されたデンタル撮影装置は角度や位置調整のために歯科医師が自らその作業を行い決定するべきです。
全ての作業を歯科医師一人で行なうため、交差感染に注意しレントゲン撮影を行わなければなりません。歯科医師が触れる部分は使い捨てビニールカバーを装着します。撮影後ビニールカバーは速やかに破棄します。
この状態で汚染された手でスイッチを押してはいけません。
ビニールカバーでスイッチをカバーします。この状態で手袋をした手で触れます。
交差感染を防止します。撮影後、速やかにビニールカバーを破棄します。
レントゲンの位置づけやIPフィルムを固定する時に患者の口腔内に触ることがありますので、レントゲンのコーンにもカバーをします。撮影後、速やかにビニールカバーを破棄します。
術者やアシスタントが触れる部分は全てカバーされ、患者が変わる毎に全て新しいものと交換します。使い回しやアルコール綿での清拭で済ますということは一切しておりませんのでご安心ください。全て清潔で安全なものです。