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舌がしびれる?舌痛症とは
原因不明の病気舌痛症
みなさんの中には舌痛症(ぜっつうしょう)って聞いたことがある人はいますか?名前の通り、舌が痛くなったり、しびれたりする原因不明の病気です。
今回は舌痛症についてお話しします。
【舌痛症の症状】
舌痛症の最大の症状は舌の痛みです。ヒリヒリ、ピリピリ、しびれる感じがするといった痛みが舌に起こります。
痛みは一日中続くわけではなく、起床時から寝る時まで痛みの波があります。寝る前に痛みがひどくなるという例も何件かあるようです。
また、痛みのある場所は同じ場所ではなく、場所が変わるのも特徴です。
このような症状があるにもかかわらず、他人がみると、舌の状態には異常がなく正常なので、なかなか理解してもらえない病気でもあります。
また、何かに集中しているときなどは症状があまりでません。
【舌痛症の原因】
現時点では残念ながら原因ははっきりしていません。今のところ考えられているのは、日頃ストレスを抱えている時に発症しやすいといわれています。
舌痛症は過去に強いストレスを受けた精神ストレスのある人や、閉経した特に40歳以上の女性に多くみられると言われています。
そのため、ホルモンや自律神経の乱れとも関係しているのではないかといわれています。また、自分は癌だと思い込んでしまうがん恐怖症の人の中にも多いと言われています。
【舌痛症の診断】
他人からみても特に異常がない舌痛症。ではどのように判断するのでしょうか?
- 見た目は特に異常なく、さまざまな検査でも異常がない
- 舌に関係する口の中の病気もない
- 痛みは舌の表面が痛む
- 毎日2時間以上繰り返し痛みが続き、それが3か月以上ある
【舌痛症の治療】
舌痛症の治療は一般の歯科医院ではなく、歯科心療科などを掲げている病院でみてもらうようにしましょう。たいてい、心療療法や薬物療法などが行われます。
舌痛症の他にも舌に痛みが出る病気はたくさんあります。(口内炎、カビが原因のものなど)症状のある人は一人で悩まないで歯科医院や病院に相談してみましょう。
地図状舌ってなに?
地図状舌という病気を聞いた事はありますか?
地図状舌とは、名前の通り、舌の表面が地図のようにところどころ模様が出来る病気です。
若い女性に多く見られますが、幼児でも約15%ほど見られます。
地図状舌になった人は、舌にまだらに模様ができているため、人に見られるのが嫌だったりした体験がある方もいるのではないでしょうか?では、地図状舌はどのような原因で発症するのでしょうか。
原因
原因はよくわかってはいません。ストレスや栄養障害やビタミンBの欠乏、遺伝、体質異常などと言われていますが、定かではありません。喘息や気管支炎などとも関連性があるといわれています。
症状
舌の表面の一部分に円形・楕円形の中央が赤色で周りが白色の淡紅色斑ができます。それがだんだん大きく広がる事で、他の斑と融合し、さらに広がり結果的に地図のような模様になります。これらは、日によって形態や位置が変化し広がりを変えるのが特徴です。
自覚症状はほとんどありませんが、まれにしみる、ぴりぴり違和感があるという方もいます。溝状舌と合併することもあります。
※ 溝状舌(こうじょうぜつ):舌の表面に多数の溝がある状態のこと
地図状舌の治療法
治療法としては有効なものは確立されていません。また、自然に治ることはないとされています。そのため、痛みがない場合は経過をみるようにしましょう。そして、しっかりバランスの取れた食事、ストレスのない生活をするように心がけましょう。
心配な方は歯科医院へ
心配な方や、痛みや違和感を伴う方は歯科医院でみてもらうようにしましょう。食べ物が刺激となる場合は口腔内用のステロイドの軟膏などを使います。また、口腔内を清潔に保つ事で症状が良くなることも多くあります。
歯周病 ~見直そう生活習慣~
生活習慣と歯周病
歯周病は生活習慣病とも言われています。その歯周病の改善の為には、生活習慣の見直しも必然的に必要になってきます。
1 食生活の改善
食生活の見直しは、歯周病に限らず何らかの病気を抱えている方、また健康な身体を維持、継続する為にも食生活は非常に重要となります。
特に歯周病の原因菌は糖分をエサに増殖していくので、糖分の多い食事は歯周病のリスクが高くなります。また歯周病は糖尿病とも深い関わりがあり、共に悪化させる相互作用があります。
ですから、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、また塩分糖類が多く含まれている食事は避けましょう。この食べ物を食べれば歯周病が治る!といったものはありません。1日3回規則正しく、栄養のバランスのとれた食生活を心がけることが大切です。
2 睡眠とストレス
睡眠は脳を休ませる為に必要不可欠なもので、生命維持の為には大きな役割を果たしています。睡眠不足になると身体の免疫力が落ちます。免疫とは、文字通り「疫(すなわち病気)を免れる」という意味で、私たちの身体はこの免疫のおかげで様々な病気から守られています。
免疫力の低下は細菌感染しやすくなる=歯周病原菌に感染しやすくなる ということになり歯周病のリスクが高くなります。
また睡眠不足はストレスの原因にもなり、身体に様々な悪影響を及ぼします。ストレスも免疫力の低下を招き、さらにストレスによる歯ぎしりや、歯を強く噛む食いしばりが歯周病の進行を早めてしまうこともあります。現代人は忙しい毎日を送っており、睡眠不足になりやすくストレスも溜まりやすいと思いますが、健康な身体を保つ為にも十分な睡眠とストレスを溜め込まないように心がけることが大切です。
3 禁煙
煙草を吸っている人は吸わない人に比べて2~7倍も歯周病になるリスクが高いのです。さらには、煙草を吸うと血行が悪くなり、歯周病を悪化させる原因になります。歯周病を予防し、完治させたいのであれば禁煙は避けて通れない道なのです。
4 適度な運動
運動不足と歯周病はあまり関係のないように思えますが、運動不足だと血行が悪くなります。歯肉を通る血管の血流も悪くなり、衰えた歯肉は歯周病の進行を早めます。また、適度な運動は身体の抵抗力を高めます。ですから間接的に歯周病予防に繋がります。
以上のように生活習慣を改めることにより歯周病を予防する事はもちろん、歯周病治療後の再発や悪化の予防にもなります。生活習慣の見直し、規則正しい生活が健康への第一歩かもしれません。
あなたのお口は健康ですか?
お口の中の状態はどうですか?
朝、目覚めるとロの中がバリバリに乾いていて、気持ちが悪い。舌はひび割れて痛いし、口臭も気になる。この状態、唾液の分泌量が少なくなることによる口腔乾燥症「ドライマウス」かもしれません。ドライマウスは、年齢に関係なく症状が出ますが、男性より女性がなりやすいと言われます。
ドライマウスの原因は?
背景に、ストレスや不規則な食生活、さらに薬物の副作用があるとされます。症状が軽ければ、唾液がねばる程度ですが、重くなると、舌の表面がつるつるになり、粘膜が歯などで傷つき、炎症を起こしてしまいます。
ドライマウスに詳しい歯科医院に行くと、まず勧められるのが唾液検査です。唾液は、口の中をきれいにするほか、むし歯の修復、抗菌、潤滑作用などの働きがあります。少なくなると、口臭や口内炎の原因になり、口の動きが悪くなります。検査では、唾液中の雑菌の種類や分泌量を調べます。むし歯になりやすいかどうかを判断する目安にもしています。
対策はどうしたらいいの?
ドライマウスの対策として耳の下にある唾液腺のマッサージや、よく物をかむことのほか、保湿剤を使う方法があります。しかし、これらはいずれも対症療法です。ロの乾きには、こうした療法が中心になります。
義歯が合わない、口内炎ができやすいといった訴えの原因が、ドライマウスである場合もあります。口の粘膜に潤いを与えるためにシュガーレスの飴をなめる、水分で潤す、口の中の清掃をしっかりするといったことも大切です。
薬の副作用が原因のことも
また、乾燥の原因のひとつに挙げられる薬物の副作用も心配です。
水分をつくり出している分泌腺に障害が起きるシェーグレン症候群、放射線治療の影響、あるいは利尿剤、鎮痛剤、糖尿病治療薬などでも唾液の量は少なくなります。服用している薬がある時は、歯科医師とも情報を共有し、口腔管理だけでなく心身の健康やケアについても一緒に考えてもらいましょう。
病的な原因がなくても、日日常生活で緊張状態やストレスが続くと口の中は乾燥しやすくなります。リラックスできる時間を持ち、ゆっくりとよくかんで食事をする習慣をつけ、人生にも口の中にも潤いを保ちたいものです。